近年、電動バイクの進化が目覚ましく、125ccクラス(原付二種)のEVスクーターも増えてきました。特に、ガソリン価格の高騰や環境意識の高まりを背景に、「電動125ccは実用的なのか?」と気になる人も多いでしょう。そこで今回は、最新のEVスクーターの実力を検証し、ガソリンバイクとの違いやメリット・デメリットを解説します。

街中でも結構見るようになってきました!
電動125ccとは?
ガソリンバイクは排気量(cc)で区分されますが、電動バイクの場合は”定格出力(モーターの出力)”で区分されます

125ccクラスに相当する電動バイクは、定格出力が1.0kw以下のモデルが該当します。

原付か原付2種かっていう感じですね!
なぜ今、電動125ccバイクが注目されるのか?
電動125ccバイクが注目される理由は以下の通りです。

ガソリン価格の高騰
近年、ガソリン価格が上昇しており、燃費の良いバイクでも維持費が増加傾向にあります。一方、電動バイクは充電1回のコストが安いため、ランニングコストを抑えられるのが魅力です。
環境規制の強化
世界的に環境規制が厳しくなっており、ガソリン車の販売禁止を目指す国も増えています。日本でもEVバイクの普及が進んでおり、将来的には電動バイクが主流になる可能性が高いです。
静音性とスムーズな走行
電動バイクはエンジン音がほぼなく、加速もスムーズで快適です。都市部での通勤・通学や、住宅街での走行でも騒音を気にせずに済みます。

ランニングコストは安いに越したことはないですよね…!
最新の電動125ccスクーターの実力
現在、日本市場にはさまざまなEVスクーターが登場しています。代表的なモデルを紹介します。
ホンダ「EM1 e:」

• 最高速度:約50km/h(市街地向け)
• 航続距離:約43km(1回の充電で)
• 充電時間:約2.5時間(交換式バッテリー)
ヤマハ「E01」

• 最高速度:約100km/h(高速道路も走行可能)
• 航続距離:約100km
• 充電時間:約1時間(急速充電)
・※一般販売はまだしてません
スズキ「e-Burgman」

• 最高速度:約85km/h
• 航続距離:約90km
• 充電時間:約3時間
※一般販売はまだされていません
このように、モデルによって性能に差がありますが、最新のEVスクーターは実用的なスペックを備えています。

なによりデザインが近未来的でかっこいい!!
まだ実用実験の段階のバイクもあります
電動125ccバイクのメリット

燃料代がかからない
ガソリンバイクと比べ、電気代のほうが圧倒的に安いです。例えば、1回の充電で50km走れる場合、電気代は数十円程度。長期的に見れば、大幅なコスト削減になります。
メンテナンスが簡単
エンジンがないため、オイル交換やエアフィルター交換などのメンテナンスが不要です。長期間乗る場合の維持費も安く済みます。
自宅で充電できる
充電スポットを探さなくても、自宅のコンセントで充電可能。特にバッテリー交換式のモデルなら、バッテリーを取り外して室内で充電できるので便利です。
静かで快適な走行
エンジン音がなく、スムーズに加速するため、ストレスなく走行できます。早朝や深夜でも音を気にせず乗れるのは大きなメリットです。

1回1000円弱のガソリン代が、1回数十円の電気代に…!(航続距離は考慮しません)
電動125ccバイクのデメリット

車両価格が高い
ガソリン車と比べて、EVバイクは価格が高めです。例えば、ホンダ「PCX 125」は約40万円ですが、電動の「EM1 e:」は約30万円でも航続距離が短いのが難点です。

30万円で43kmの航続距離は…!
航続距離が短い
1回の充電で走れる距離が短く、長距離ツーリングには不向きです。特に郊外では充電スポットが少ないため、事前の計画が必要になります。
充電時間がかかる
急速充電ができるモデルもありますが、それでも30分〜1時間程度は必要です。ガソリンバイクなら数分で給油できるため、急ぎの移動には不便に感じることがあります。

出先では色々考えることが増えそうですね…!
ガソリン125ccバイクとどっちがいい?

どちらが適しているかは、用途によります。
電動125ccが向いている人
• 毎日の通勤・通学で使いたい
• 近距離移動がメイン(50km以内)
• 維持費を抑えたい
• 環境に配慮したい
ガソリン125ccが向いている人
• 長距離ツーリングや高速道路も使いたい
• 充電スポットを気にせず走りたい
• 初期費用を抑えたい
• バイクの「音」や「エンジンの鼓動」を楽しみたい
都市部で短距離移動が多い人には電動バイクが最適ですが、長距離ツーリングを楽しみたい人にはガソリンバイクのほうが向いています。

どちらにも一長一短の特徴がありますね!
今買うべき?それとも様子見?

現時点でのEVスクーターは、まだ発展途中と言えます。しかし、政府の補助金制度を活用すればお得に購入できる場合もあります。
購入を検討すべき人
• 近距離移動がメインで、充電環境が整っている人
• ランニングコストを抑えたい人
• 最新技術に興味があり、EVに乗ってみたい人
もう少し待ったほうがいい人
• 充電スポットの普及や技術の進化を待ちたい人
• 航続距離が短いことに不安がある人
• 高速道路を走りたい人
今すぐEVスクーターに乗りたい人には、補助金を活用して購入するのもアリですが、もう少しバッテリー技術が向上するのを待つのも一つの手です。

待てばもっと高性能なものが世に出回るかも…!
まとめ:電動125ccバイクは買いか?

結論として、**「用途次第でアリ」**です。特に都市部での近距離移動には最適ですが、長距離走行にはまだ課題があります。
個人的には航続距離がネックでツーリングに行きにくいため「いまのところナシ」になります。
電動125ccバイクのポイント
近距離移動ならランニングコストが圧倒的に安い
メンテナンスが楽で静音性も高い
航続距離が短く、充電スポットの確保が必要
EVバイクの普及は今後さらに進むと予想されます。興味があるなら、補助金を活用しつつ、実用性を考えて選ぶのが良いでしょう。

補助金についてはコチラ
引用:東京都公式